路地裏空間から観る建築。変則的な敷地で平面形状に加えて高低差も5M程度あります。これらの不規則で複雑な条件を、魅力ある建築や路地裏を歩く愉しさに変換する為に複数の基本計画がおこなわれました。その中で建築の階数は4層と3棟構成の建築に3層のフロアーでグランドレベルのアクセスができる方法を導入しています。また、水平的にも3棟の建築を少しずつ変化させながら多面性を持った表情で路地裏を繋ぎ、人々がそれぞれの棟に複数の導線からアクセスできるように検討が重ねられ、垂直と水平方向から繰り返しスタディされました。3棟の建築は階段やブリッジで繋ぐことで意外性のある空間としています。ゲートをくぐり抜ける不思議な効果と同時に、景観についても意図的に見え隠れするようにアルミのルーバーによる素材を使用しています。また、ある景観については切り取られたピクチャーウィンドーのような景色に見せたりしています。