空間デザインコンセプトは、歴史とデザインの「再発見」

本物指向でありながら、親しみやすさを兼ね備えつつ、古いものとあたらしいものが混在し、融合し、訪れる人々に、あらたな発見と驚きを感じる、心地よいcozyな空間を創出します。日本の原点、歴史、その伝統と本質、原風景を彷彿とさせるキーワードは、かろやかさ、やわらぎ、ゆらぎをイメージしています。
今回の店舗外観は、San Franciscoの伝統的な建築物という規制でファサードは既存のままとなっています。
内装デザインは、機能とデザイン、素材の組み合わせなど、それぞれが組紐のように折り重なり、融合しながら紡ぎだされ、空間の中でハーモニーを生み出すそんな空間作りとなっています。San Franciscoの常陸野の内装デザインのコンセプトは、和と洋の融合をベースに「蔵」をイメージしています。常陸野の名前も常陸の国風土記が書かれた豊かな時代とも重なります。
エントランス扉は、100年近く前に使われた歴史を感じる蔵で使用された扉を選びました。そんな古さを壊さないように扉をリメイクしました。扉の取っ手も日本の和らぎをイメージしオリジナルデザインとしています。手がかりと手ざわりがいいように楕円を採用し素材もレトロな真鍮でデザインしています。
また、シェフのステージとなるキッチンの背景には、飾り棚を設けました。
飾り棚は、より日本らしさを表現する為に桜(日本の象徴的な木)を使っています。
格子のデティールもおおらかでありながら優しい組み合わせにしています。